ホーム医療の世界への扉:多彩な医療系資格とその道のり③

医療の世界への扉:多彩な医療系資格とその道のり③

今回の記事では、多様な職種に光を当て、それぞれの資格が具体的にどのように医療に貢献しているのかを探求します。介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、救急救命士、管理栄養士といった多岐にわたる専門職の資格取得への道のりと、それぞれの職種が担う重要な役割に焦点を当てていきます。

医療の世界への扉:多彩な医療系資格とその道のり③

前回の記事では、医療系の専門職に求められる資格とその取得過程を詳しく見てきました。

今回の続編記事では、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、救急救命士、管理栄養士といったさらに多岐にわたる専門職の資格取得の道のりと、それぞれの職種が担う重要な役割に焦点を当てていきます。

医療系資格の概要と重要性

医療系の資格は、個々の健康を支え、社会全体の福祉を向上させるための重要な要素です。

特に介護や福祉関連の職種は、高齢化が進む中での需要が急速に高まっており、これらの専門家は日々の生活の質を維持し向上させるために不可欠な役割を果たしています。

前回の記事では、基本的な医療資格とその取得までの道のりに焦点を当てましたが、今回は更に多様な職種に光を当て、それぞれの資格が具体的にどのように医療に貢献しているのかを探求します。

介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士など、これらの専門職は多くの状況で人々の健康と幸福を支える重要なサポートを提供します。

彼らの知識と技術は、急速に変化する医療環境の中で常に更新され、高い専門性が求められるため、資格取得への道は厳しくもありますが、それに見合う価値があることをこの記事で明らかにしていきます。

具体的な医療資格の種類と役割

介護福祉士や社会福祉士、さらに救急救命士など、より広範囲にわたる医療関連職の詳細を述べ、それぞれがどのように社会的なニーズに応えているのかを明らかにしていきます。

介護福祉士試験

介護福祉士は、高齢者や障害のある人々の日常生活を支援する専門職であり、彼らの社会参加と生活の自立を促進します。

この資格は、個々のニーズに対応した支援計画の立案と実施を行い、身体的な介助だけでなく、心理的な支援も提供することで、利用者の自立を支えます。

介護福祉士は、資格をもたない者が、「介護福祉士」を名乗れませんが資格がなくても業務は行えます(名称独占)。

しかし、資格を持つことで専門水準の高さの証明になります。

介護福祉士試験国家試験に向けた学習方法と準備

介護福祉士国家試験の準備には、広範囲にわたる知識と技術が必要です。

試験は介護に関する法規、医療基礎知識、介護技術など、多様な分野をカバーしています。

学習方法としては、独学でも過去問や参考書を使って試験の合格を目指すことが出来ます。

過去問は、無料で手に入れるなら社会福祉振興・試験センターの公式ウェブページで入手可能です。

その他、通学の受験対策講座、通信講座などがありますが、各々一長一短(モチベーションの維持、日程調整の難しさ)があります。

過去問や参考書を使っても回答が不明であったり、解説が分かりづらい場合はオンライン講師という手段もあります。

社会福祉士

社会福祉士はソーシャルワーカーと呼ばれる福祉職です(生活相談員、指導員、ケースワーカー、児童福祉司など様々な職種名でも呼ばれます)。

身体上もしくは精神上の障害がある、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある本人や家族が直面するさまざまな社会的課題の相談に対応し、彼らが自立した生活を送るための支援を様々な社会サービスなどの調整をします。

社会福祉士は、介護福祉士同様、資格をもたない者が、「社会福祉士」を名乗れませんが資格がなくても業務は行えます(名称独占)。

介護福祉士と同様に資格を持つことで専門水準の高さの証明になります。

社会福祉士国家試験に向けた学習方法と準備

社会福祉士国家試験の準備には、社会福祉の理論及び実践に関する広範な知識が必要です。

試験内容は社会福祉基礎知識、心理学、法律、福祉政策など多岐にわたり、これらを網羅的に学ぶことが求められ、国家試験合格率は、近年25から30%台という低い水準(介護福祉士は近年70から80%台)で推移しています。

また、19の試験科目のうち、精神保健福祉士の資格保有者は申請することで11科目の共通科目が免除されます。

効果的な学習方法としては、独学、通信講座、一般養成施設、大学や専門学校などの学習をベースに、過去問を繰り返し学習し、模擬試験や、模擬問題集で苦手科目を確認、追加学習する方法です。

更にオンライン講座で苦手科目の克服や疑問点を解決するのも有効です。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神的に障がいがある本人やその家族を支援する専門職です。

この職種は、個々の精神状態に応じた適切な介入と支援を提供し、患者の社会復帰を促進します。

彼らは医療チームの一員として、精神医学的な評価、カウンセリング、ケースマネジメントなどを行い、患者の治療やリハビリテーションを支援します。

精神保健福祉士も社会福祉士や介護福祉士と並ぶ福祉系国家資格であり、これらの資格と同様、資格をもたない者が、「精神保健福祉士」を名乗れませんが資格がなくても業務は行えます(名称独占)。

しかし、就職時には殆どの職場で資格取得が採用条件となります。

精神保健福祉士国家試験に向けた学習方法と準備

精神保健福祉士国家試験に向けた学習方法と準備には、過去問学習を中心に過去問題を解き、不明部分の正解への解説の理解、理解が出来ない用語の検索が効果敵です。

併せて、オンラインでの個別指導などを受けて、過去問学習と組み合わせることで試験合格に向けての準備がより一層整えられます。

公認心理師

公認心理師は、心理師としての知識やスキルを用い、心理支援を要する方への様々な援助として、心理状態の観察、結果分析、相談、助言、指導等で問題に対処し、適切な心理サービスを提供するための専門知識と技術を有する専門職です。

平成27年9月9日に公認心理師法が成立し、平成29年9月15日に施行、平成30年9月に第1回目の国家試験が行われた、比較的新しい国家資格です。

心理学に関連する業務そのものは資格を持たない方も心理学に基づく業務を行うことが可能ですが、この資格も保持していないと「公認心理師」という名称は名乗れません(名称独占)。

医療の他にも学校、企業、児童相談所、家庭裁判所などでも勤務します。

民間資格であり知名度の高い「臨床心理士」と両資格を取得している方もいます。

公認心理師国家試験に向けた学習方法と準備

公認心理師国家試験は受けるためには指定科目の大学院での履修等、受験資格を得る事にもハードルの高い試験です。

その準備においては、出題範囲が記載されているブループリントや過去問を「日本心理研修センター」のウェブページからダウンロードし、更に参考書(赤本等)で心理学の理論、臨床心理学、発達心理学を含む多岐にわたる知識を繰り返し学習します。

勿論これだけでも知識は深まりますが、オンライン上での学習(講師の利用)も併せて活用すると、試験成功に向けた確実な準備が行えるでしょう。

救急救命士

救急救命士とは、
「医師の指示の下に、救急救命処置を行うことを業とする者で救急用自動車その他の重度傷病者を搬送するためのものであって厚生労働省令で定めるもの。」

「救急用自動車以外の場所においてその業務(救急救命処置)を行ってはならない。」と定められている通り、主に救急車内で医療機関へ搬送中に心肺停止などの緊急事態が起こったときに、医師の指示の下で救急救命の処置を行う職業で、殆どが消防官として消防署に勤務しています。

消防職員ではない救急救命士の中には、看護助手として病院で働く人や、介護施設や警備会社に勤務する人、その他の患者搬送車を扱う会社で就業する人もいます。

救急救命士国家試験に向けた学習方法と準備

救急救命士国家試験の受験資格は

  1. 消防士試験に合格⇒救急隊における5年以上の勤務経験→署内選考を突破→研修所へ出向→国家試験
  2. 準救命士養成課程のある大学、専門学校卒業→国家試験
  3. 平成3年8月15日時点で看護師免許取得済等の場合は所定の手続→国家試験

1~3のいずれかで詳細な勉強法に差がありますが、医療知識(救命知識)の広範な習得が必要で、効果的な学習方法としては実践的なシミュレーショントレーニング、教科書や専門書による学習、過去の試験問題による練習が必要です。

これらの学習活動を通じて、救命処置のスキルを磨き、様々な緊急事態に対応できる能力を高めることが重要です。

万全を尽くすなら、現役、救急救命士によるオンライン講座の利用も効果的です。

管理栄養士

管理栄養士は、栄養学の専門知識を活用して病院の患者さん、高齢で栄養が充分に摂れない方、健康な方に専門的知識と技術促進で病気の予防に貢献する重要な医療関連専門職です。

彼らは、病院、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、小中学校、行政機関、企業、研究機関等で栄養指導や食事の計画や専門知識を提供し、患者さんや利用者の健康を支える役割を果たしています。

資格をもたない者が「管理栄養士」を名乗れませんが資格がなくても業務は行えます(名称独占)。

しかしながら、病院などの求人では「管理栄養士」の資格がほぼ必ず求められます。

管理栄養士国家試験に向けた学習方法と準備

管理栄養士国家試験の準備には、

  1. 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、栄養学(基礎、応用、臨床)
  2. 社会・環境と健康、公衆栄養学
  3. 食べ物と健康、栄養教育論、給食経営管理論などの広範な学問領域にわたる知識の習得が求められます。

学習方法は1は暗記より理解中心、2.3は暗記中心です。

いずれも参考書・問題集を絞って繰り返し学習すること。

足りない場合はオンライン等で既に合格した人のアドバイスでの補足も一助になります。

まとめ

今回の「医療の世界への扉:多彩な医療系資格とその道のり③」では、介護福祉士から管理栄養士まで、様々な医療系資格について、その概要と国家試験に向けた学習方法を示してきました。

次回の記事「医療の世界への扉:多彩な医療系資格とその道のり④」では、医療技術関連の資格の具体的にどのように医療現場や社会で活用されているかを取り上げていきます。

それにより、実際の業務内容や職務内容についての理解を深めることができるでしょう。

また、ご紹介した資格取得に関して個別指導が必要な方は、新設されたオンライン講師を活用する医学専門学習プラットフォーム【Suguikoスグ!医講】がおすすめです。

こちらを活用することで、試験の準備を効率的に進めることが可能です。次回もお楽しみにして下さい。

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