【社会福祉士国家試験/2024】短期間で国試を攻略!追い込みに最適な勉強方法を解説
国試の概要と傾向のポイントを3つ、受かるコツを3つ簡単に解説します。また、試験までの短い期間でもできるチェックリストを最後にまとめています。是非活用してください。
【社会福祉士国家試験/2024】短期間で国試を攻略!追い込みに最適な勉強方法を解説
2024年度 第36回の社会福祉士国家試験まで残すところあとわずかになりました。
国試の追い込みで忙しくされていることと思います。
この記事では、国試の概要と傾向のポイントを3つ、受かるコツを3つ簡単に解説します。
2024年度 第36回 社会福祉士国家試験の概要を確認
念のために「2024年度 第36回 社会福祉士国家試験」の概要を簡単に 確認しておきましょう!
社会福祉士国家試験は19科目と広範囲
社会福祉士国家試験の出題範囲は19科目と広範囲に及んでいます。
合格するためには18と19の科目を一つにまとめた全部で18科目群のすべてにおいて得点をとる必要があります。
そのため、試験直前の今の時点で、得点できないほどの穴や弱点がないか再度確認しておきましょう。
No. | 試験科目 |
---|---|
1 | 人体の構造と機能及び疾病 |
2 | 心理学理論と心理的支援 |
3 | 社会理論と社会システム |
4 | 現代社会と福祉 |
5 | 地域福祉の理論と方法 |
6 | 福祉行財政と福祉計画 |
7 | 社会保障 |
8 | 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 |
9 | 低所得者に対する支援と生活保護制度 |
10 | 保健医療サービス |
11 | 権利擁護と成年後見制度 |
12 | 社会調査の基礎 |
13 | 相談援助の基盤と専門職 |
14 | 相談援助の理論と方法 |
15 | 福祉サービスの組織と経営 |
16 | 高齢者に対する支援と介護保険制度 |
17 | 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 |
18 | 就労支援サービス |
19 | 更生保護制度 |
社会福祉士国家試験の過去5年の合格率と合格点の推移
試験時期 | 合格率 | 合格点の得点率(全科目受験者) |
---|---|---|
2023年度 第35回 | 44.2% | 60% |
2022年度 第34回 | 31.1% | 70% |
2021年度 第33回 | 29.3% | 62% |
2020年度 第32回 | 29.3% | 58.7% |
2019年度 第31回 | 29.9% | 59.3% |
毎年30%前後で推移していた合格率が、直近の2023年 第35回の試験では44.2%と急上昇しています。
"社会福祉士国家試験の今後の在り方について p5|社会福祉士国家試験の在り方に関する検討会」内では「社会福祉士の資格取得を目指してきた新卒の受験者の合格率が、他の資格試験と比較して低すぎるのではないか(※4)。 出題内容と履修内容にミスマッチがあるのであれば、その解消が必要である。"
引用:社会福祉士国家試験の今後の在り方について p5
と問題提起されており、その影響もあるのか合格率が上昇傾向にあると考えられます。
合格率の上昇傾向が見込めるのでハードルが下がり、少しほっとされたでしょうか。
社会福祉士国家試験を効率よく短時間で攻略しよう!
福祉系の大学など教育・養成施設を卒業してからかなり期間が空いて社会福祉士国家試験を受験される方もいらっしゃるでしょう。
国試の傾向も少しずつ変化しているので、しっかりとポイントを押さえた対策が必要です。
社会福祉士国家試験は他の福祉系の国家試験に比べて試験科目の範囲が広く、合格率も低いので難易度は比較的難しいといえます。
社会福祉士国家試験では単純な知識だけではなく、応用力を試すような問題も増加傾向にありますが、暗記だけでも十分対策がたちます。
そのため、過去問をやり込み傾向を掴んで、間違った部分にフォーカスして効率よく学習すれば、独学でも受かります。
ただ、どうしてもわからない部分は出てくるので、学校の先生や知り合いの社会福祉士などに聞いたりするのもよいでしょう。
知り合いに社会福祉士がいないかような場合は、オンラインなどで気軽に社会福祉士の先輩に相談できるサービスを利用する方法もあります。
2024年度 第36回 社会福祉士国家試験の傾向 ポイントは3つ
社会福祉士国家試験の傾向ポイント3つを押さえて、無駄なく効果的に試験直前の追い込みを頑張ってください。
1.社会福祉士の基本的な知識及び技能が問われる
「社会福祉士国家試験の今後の在り方について」の中で、下記のようなことが述べられています。
"社会福祉士国家試験は、資格取得時点において基本的な知識及び技能が備わっていることを確認・評価するものとして位置づけられる。"
引用:社会福祉士国家試験の今後の在り方について p4
上記で述べられているように、細かい部分まで網羅的に把握する必要はなく、 「基本的な知識及び技能」に関する学習を優先的に行いましょう。
2.ソーシャルワーク専門職の基本的な知識や重要な内容については繰り返し出題
"ソーシャルワーク専門職として必要となる基本的な知識や重要な内容については、繰り返し出題すべき"
引用:社会福祉士国家試験の今後の在り方について p5
上述のように、基本的な知識や重要な内容を繰り返し出題することの重要性が述べられているので、過去問で繰り返し出題されている問題を優先的に解けるようにしましょう。
3.地域共生社会で求められる解釈力や判断力を評価できる事例問題の増加
”地域共生社会の実現に向けて、複雑化・複合化した問題や地域の課題に対応できるよう、実践現場で求められる解釈力や判断力を評価できる事例問題などの出題を増やすべきである。"
引用:社会福祉士国家試験の今後の在り方について p3
上述のように、地域共生社会の実現に向けての新たな社会問題の解決が社会福祉士に期待されています。
そのため、地域共生社会の現場で求められる問題解決能力を問うような事例問題への対策も必要です。
2024年度 第36回 社会福祉士国家試験前 受かるコツ3つ
試験まで残り少ないので、できることは限られてしまいます。
ポイントを下記の3つ に絞って解説します。
- 社会福祉士国家試験の出題基準や傾向を見直す
- 過去問の間違った箇所に絞って重点的に復習する
- わからない問題は時間をかけずに速やかに解説や解答を参照する
下記の出題基準や国試の傾向を復習して、試験対策に抜けや欠けがないか確認します。
参考:試験科目別出題基準/社会福祉士国家試験の今後の在り方について社会福祉士国家試験で重視される基本的な知識や技術は繰り返し出題されるので、過去問を優先的に見直し、苦手な箇所や間違った箇所のみを復習するようにしましょう。
試験まで時間がないので、わからない問題は考え込んで時間を浪費することがないよう、すぐに解説や解答を参考にして繰り返し暗記することで、記憶を定着させます。
まとめ
試験までの短い期間でできるチェックリストを下記でまとめたので参考にしてください。
- 18科目群のすべての科目で得点できるように過去問で弱点や抜け漏れを見直す
- 社会福祉士の基本的な知識及び技能に関する問題を過去問で見直す
- 地域共生社会で求められる解釈力や判断力が求められる事例問題を見直す
- 「社会福祉士国家試験の今後の在り方について」に目を通しておく
- 過去5年分の過去問の間違った問題だけに絞って見直す
- 問題はなるべく短時間で解き、わからない時はすぐに解説や解答を参考にして反復回数を増やして記憶を定着させること
睡眠や栄養を十分にとって、体調をくずさないように細心の注意をはらって追い込みを頑張ってください!