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【精神保健福祉士国家試験/2024】国試の傾向と試験前のメンタルケア

精神保健福祉の国試の傾向を解説するとともに、メンタルケアのポイント7つと、その重要性をご紹介。

【精神保健福祉士国家試験/2024】国試の傾向と試験前のメンタルケア

2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験まで残りわずかとなりました。
試験の追い込みや、最終確認にお忙しいことと思います。

試験日が近づくにつれ、緊張感やプレッシャーが高まり、思うように試験勉強が進まないこともありますよね。

そこでこの記事では、国試の傾向を解説し、試験前に乱れがちなメンタルヘルスケアについても「釈迦に説法」とは思いますが解説させていただきます。

2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験の概要

2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験の概要について詳しく解説します。

精神保健福祉士国家試験17科目
 No.  科目名
 (1)  人体の構造と機能及び疾病
 (2)  心理学理論と心理的支援
 (3)  社会理論と社会システム
 (4)  現代社会と福祉
 (5)  地域福祉の理論と方法
 (6)  社会保障
 (7)  低所得者に対する支援と生活保護制度
 (8)  福祉行財政と福祉計画
 (9)  保健医療サービス
 (10)  権利擁護と成年後見制度
 (11)  障害者に対する支援と障害者自立支援制度
 (12)  精神疾患とその治療
 (13)  精神保健の課題と支援
 (14)  精神保健福祉相談援助の基盤
 (15)  精神保健福祉の理論と相談援助の展開
 (16)  精神保健福祉に関する制度とサービス
 (17)  精神障害者の生活支援システム

上記の各項目のすべてで得点がないと不合格になるので注意が必要です。

精神保健福祉士国家試験の過去5年の合格率と合格点
 実施回
(年度)
 合格率  正答率
(合格点/163点中)
 正答率
(合格点/163点中)
(社会福祉士資格保持者)
 第25回(2023年)  71.1%  58.2%(95点)  61.2%(49点)
 第24回(2022年)  65.6%  61.9%(101点)  58.7%(47点)
 第23回(2021年)  64.2%  57.6%(94点)  55%(44点)
 第22回(2020年)  62.1%  55.2%(90点)  50%(40点)
 第21回(2019年)  62.7%  53.3%(87点)  51.2%(41点)

2019年~2022年度の合格率の推移は62%から65%、2023年で一気に71%まで急に上がり、上昇傾向を示しています。また、ここ数年の正答率は60%前後と安定しています。

2023年では合格率が71.1%、正答率が58.2%、社会福祉士資格保持者では61.2%と両者で大差はなく、精神保健福祉士国家試験はそれほど難しくない試験と言えます。

精神保健福祉士国家試験は独学で可能?

精神保健福祉士国家試験は毎年、出題傾向に大幅な変更がなく難問や奇問がほとんどないので、過去問をしっかりやり込めば独学でも合格できます。

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2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験の傾向 ポイント2つ

1. 合格率が上昇傾向

精神保健福祉士国家試験の合格率は、例年60%を上回る程度で推移していましたが、2023年の試験では71.1%と過去最高の合格率になりました。

2. 落とすための試験ではない

精神保健福祉士国家試験は、社会で精神福祉上の問題を解決するために要求される、重要度が高い知識や思考力が試される試験です。

毎年の試験ごとに大幅に内容が変化することはなく、社会の変化によりその時代に重要なポイントが変更されたり、新たに追加されたりする程度で基本的な部分は変わりません。

精神保健福祉士試験では知っておくべき基本的な知識をベースに、地域との共生社会の実現など複雑・複合化したような、新たな福祉のニーズに柔軟に対応できる思考力や判断力、実践力を試す問題も出題されます。

出題数や配点を考慮し効率的に対策を行うのであれば、基本的な知識を問う問題から優先的にこなすようにしましょう。

2024年度から実施される新カリキュラム用の試験はまだ先の話であり、2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験でも以前の試験と傾向はさほど変わりません。

そのため、試験までの残された少ない時間は、過去問で解けなかった部分を重点的に見直し、優先順位を意識して効率的に学習を進めましょう!

2024年度 第26回 精神保健福祉士国家試験前 メンタルケアのポイント7つ

「医者の不養生」という言葉にもありますように、その道の専門家でも自分のケアを怠ってしまうこともあります。
下記のようなメンタルケアのポイントを押さえて試験を乗り切りましょう!

1. 試験をプレッシャーに感じない心構え

試験の合否についてネガティブな感情を持ったままでは、学習に身が入らないのでデメリットしかありません。時間は有限です。

合否についてあれこれ考えず、限られた時間で今できることを見極め、優先順位を意識して効率よく学習しましょう。

今の時点で合否を考えるより、今回の試験で自分が行ってきた学習の成果を確かめる絶好の機会と捉えることで気が楽になります。

不安を感じるより、自分の置かれた状況下でどれほどの結果をあげられるのかチャレンジするように考え方を変えてみてください。

「勉強に身が入らず、十分な対策ができていないけど大丈夫かな……」

「あまり勉強していない状態でどれぐらいの結果が残せるか楽しみ!」

気が楽になると、おのずと不安が消えて目の前のやるべき事が見え、学習が自然と捗るようになります

2. 試験に間に合うような勉強スケジュールをたてる

残り少なくプレッシャーが高まる状況で、たとえ、試験までにやるべき学習がすべてできないとしても、優先順位をつけることで、確実に合格点へ近づきます。

点数を稼ぎやすく重要なウエイトを占める問題から、しっかりと優先順位をつけて学習計画をたてましょう。

3. 日々の学習効果が実感できる勉強方法の実行

過去問で解けなかった問題のみにフォーカスして、効率よく見直しを行います。日々、正答率が上がることを確認しながら学習意欲をたかめましょう。

苦手で得点源になりにくい問題にはこだわらず、後回しにして、とっつきやすく得点源になりやすい問題から優先的に取り組むと学習効果が高まります。

とくに、単純な暗記で乗り切れる問題は考え込まず、すぐに解答や解説を参考にして、無駄に時間を浪費しないように気を付けましょう。
暗記問題は時間をかけて考えるより、ゲームやクイズ感覚で楽しみながら繰り返し覚えるのがコツです。

思考力が試される問題では、下記のように、自ら問題意識を持って考えるクセをつけましょう。

  • ・「なぜ」そのような解答になるのか?
  • 自分から湧き出てくる疑問や知的好奇心・探究心をトリガーにした問題の解答・解決方法は、「仕方なしに憶えさせられている」といった受動的な単純暗記方法とは異なり、記憶に定着しやすい傾向があります。

    問題に対して疑問を感じたら、すぐに調べたり聞いたりして、自分の疑問に耳を傾け大切にするクセをつけるようにしましょう。

  • ・「なぜ」その問題が出題されているのか?
  • 問題が出題された意図を考えることで、問題の背景や概念を広く深く掘り下げて考えられるようになり、その問題と社会や精神保健福祉士の業務との関連性が見えてきます。

    自分から湧き出てくる問題意識に基づいて問題の本質的な部分を明らかにできると、うれしいですよね。

4. 精神保健福祉士取得後のメリットを再認識する

目の前の試験勉強に追われて、知らず識らずのうちに試験の合格のみが目的のような感覚にとらわれてしまいます。

本来の目的である精神保健福祉士取得後のキャリアや明るい未来について思いを馳せることすら忘れがちです。

試験は精神保健福祉士取得後のキャリアや、明るい未来を実現するための手段に過ぎません。
息抜きの間にでも、精神保健福祉士取得後のメリットやベネフィットを再確認して意識を上向きにしていきます。

そうすれば、試験まであと少しの間の苦労を乗り越えて行けるでしょう。

5. メンタルを良好に保つための健康管理

メンタルケアをケアし正常に保つために、下記のような健康管理にも気をつけましょう。

  • ・質のよい睡眠をしっかりとる
  • 夜型の方は朝型の生活習慣に変えましょう。 また、夜遅くにはコーヒーなどのカフェインを含む飲み物も控えます。

  • ・栄養バランスがよい食事をとる
  • 朝食を抜かずに1日3食しっかりとります。偏食や外食などで栄養バランスが悪い場合は、サプリメントなどで不足する栄養素を補いましょう。

  • ・起きてすぐに朝日を浴びる
  • 朝起きたらカーテンを開けて部屋を明るくしたり、外へ出て朝日を浴びたりして、体内の概日リズムを整えましょう。

  • ・適度な運動をおこなう
  • 机に向かって同じ姿勢で勉強していると、知らぬ間に肩が凝ったり、腕や手が疲れたりします。適度な運動をして血の巡りをよくし、緊張した筋肉のコリをほぐしてリラックスしましょう。

6. 適度に息抜きをする

無理して勉強を続けていても机に座っているだけで「効率があがらない」、「気分がのらない」
そんな時はどうしてもあります。

そういう時は、息抜きの時間をとって意識的にメリハリをつけると、勉強がはかどることも多いです。

7. わからないことや不安があれば信頼できる人に相談する

勉強でわからないことや試験への不安、将来のことなどは自分の中で抱え込まずに、周りの信頼できる人に相談すると気が楽になります。

もし、相談できる人がいないならオンライン授業型のマッチングサイト【Suguiko(スグ!医講)】を利用して精神保健福祉士の先生に色々と相談してみるのもよいでしょう。

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まとめ

短期間で試験を乗り切るには試験の傾向をしっかり把握して、効率のよい対策を行うほかにメンタルケアも重要になってきます。

メンタル面の不調は本人が自覚しにくいこともあり、今回はメンタルケアについても詳しく解説しました。これから寒さがいっそう厳しくなります。

メンタルのケアとともに体のケアにも気を配って、無事合格されることを心からお祈り申し上げます。