【介護福祉士国家試験/2024】目指せ合格!国試の傾向と対策ポイント
2024年度「第36回 介護福祉士国家試験」まで残り1ヶ月をきりました。
合格する為には、限られた時間内でしっかりと国試の傾向を把握し、対策のポイントを押さえ、効率良く試験勉強をする必要があります。
【介護福祉士国家試験/2024】目指せ合格!国試の傾向と対策ポイント
すでに、試験対策の追い込みや仕上げ段階に入った方も多いでしょう。
第35回の試験を例にとると、実務経験ルートから受験される方が87.6%を占めています。
そのため、今年も多くの受験者の方が実務に携わりながら試験勉強もおこなっている状況です。
「日頃の業務で疲れて思うように試験勉強がはかどらない」
「そもそも勉強に割ける時間が限られる」とお困りの方も多いはず。
この記事では、2024年度 第36回 介護福祉士国家試験の概要を軽くおさらいし、試験の傾向と残り1ヶ月でおこなえる対策を解説します。
第36回 介護福祉士国家試験の概要
介護福祉士国家試験は、以下の11科目で構成され、解答はマークシート方式です。
科目名 | 問題数 | |
---|---|---|
1 | 人間の尊厳と自立 | 2問 |
介護の基本 | 10問 | |
2 | 人間関係とコミュニケーション | 2問 |
コミュニケーション技術 | 8問 | |
3 | 社会の理解 | 12問 |
4 | 生活支援技術 | 26問 |
5 | 介護過程 | 8問 |
6 | こころとからだのしくみ | 12問 |
7 | 発達と老化の理解 | 8問 |
8 | 認知症の理解 | 10問 |
9 | 障害の理解 | 10問 |
10 | 医療的ケア | 5問 |
11 | 総合問題 | 12問 |
全125問(各1点) |
筆記試験に合格するには下記の条件を両方クリアする必要があります。
- 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点
- 試験科目11科目群すべてにおいて得点があること
介護福祉士国家試験の過去5年の合格率と合格点
介護福祉士国家試験の過去5年の合格率と合格点の推移を次のようにまとめたので参考にしてください。
とても合格率が高い国家試験ということがわかります。
年度 | 合格者数 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第35回 令和4年度 | 66,711 | 79,151 | 84.3% |
第34回 令和3年度 | 60,099 | 83,082 | 72.3% |
第33回 令和2年度 | 59,975 | 84,483 | 71.0% |
第32回 令和1年度 | 58,745 | 84,032 | 69.9% |
第31回 平成30年度 | 69,736 | 94,610 | 73.7% |
介護福祉士国家試験は独学で可能?過去問や 質問力を高めてポイントを押さえよう!
残り1ヶ月という限られた時間の中では、合格に直結するように効率良く勉強をおこなう必要があります。
筆記試験でも実技試験でも過去数年分の問題を確認してしっかりと傾向をつかんで勉強範囲を絞り込みましょう。
繰り返し解いてみたり、イメージトレーニングやロールプレイング方式のシミュレーションをしたりして効率よく対策をおこなうことが重要です。
高齢化が急速に加速し、ますます介護需要も高まり、サービスの質も要求されるようになることが予想されています。
第35回 2023年度 の合格率が84.3%という高い合格率と試験内容から分かるように、介護福祉士国家試験は重箱の隅をつついて落とすような試験ではありません。
むしろ、これから急激に必要となる介護のエキスパートと介護の質を担保するために、よっぽどの事がない限り受かるようになっている試験です。
日頃から実務に携わっていて忙しい方でも、独学で十分に受かります!
残り1ヶ月の追い込みでわからないことがあれば職場の介護福祉士の先輩に聞いたり、オンライン授業型のマッチングサイト【Suguiko(スグ!医講)】を利用したりして、数十分単位の格安料金で知りたい部分だけをピンポイントで教えてもらうのもよいでしょう。
2024年度 第36回 介護福祉士国家試験の傾向
「2023年度 第35回 介護福祉士国家試験」から方針が変更されているので、その点を踏まえて対策をおこないます。
2023年度 第35回 介護福祉士国家試験からの変更点4つ
- 科目の出題基準
- 科目の問題数
- 出題順序
- 試験時間
介護職チームの中でのリーダー的な役割や、リーダーのもとで専門職としての役割を発揮することが求められていることから、「人間関係とコミュニケーション」の大項目に「チームマネジメント」が追加され ました。
人間関係を意識したより実践的なコミュニケーション能力が求められるようになりました。 そのため、「コミュニケーション技術」が8問から6問に減り、「人間関係とコミュニケーション」が2問から4問に増えました。
出題順序では「介護の領域」が午前から午後へ、「医療的ケア」が午後から午前へと変更になりました。
午前の試験時間が110分から120分に、午後が110分から100分に変更になりました。時間配分には注意しましょう。
出題傾向変化
2023年以前の過去問の傾向に加えて下記の項目の実践的な取り組みについても注目して、対策を立てておきましょう。
- ・チームマネジメント能力
- ・チームマネ介護対象者の生活を地域で支えること
- ・認知症ケア
- ・介護と医療の連携
2024年度 第36回 介護福祉士国家試験の対策ポイント4つ
あと1ヶ月なので、できることはそれほど多くありませんが、介護福祉士の国家資格を取得することのメリットを再確認し、国試に向けての意欲を高めて、国試対策に邁進しましょう。
1.モチベーションの維持
介護福祉士の国家資格を取得すればどれだけのメリットがあるのか?
下記の表で再認識して、モチベーションを維持しましょう。
資格 | 平均月収 |
---|---|
介護福祉士 | 331,080円 |
資格なし | 268,680円 |
介護福祉士の62.9%の人に毎月平均9,055円ほどの手当が支給されています。
- ・就職や転職に有利になる
- ・キャリアパスが開ける
介護業界はどこも人手不足なので転職は比較的しやすいですが、介護福祉士として質が担保されているので、即戦力として期待されます。
認定介護福祉士やケアマネージャーなど次のステップへの選択肢が増えます。上記のように、介護福祉士の資格を取れば、収入が大幅に増加し、就職や転職に有利になり、将来の選択肢も増えます。
2.毎日の積み重ねと継続反復
仕事と勉強の両立は簡単なことではありませんが、細切れの時間やスキマ時間を利用して、毎日少しずつでも継続的に反復して学習をおこないましょう。
繰り返し覚えることで記憶が定着し、問題の解答にかかる時間も短くなります。
3.介護福祉士国家試験の過去問をやり込む
短時間で効率良く国試対策をするには、過去問を徹底的にやり込みましょう。
但し、2023年から試験科目の順番や出題数、午前と午後の時間配分などが変更されています。
変更後に沿った試験科目の順序、時間配分で過去問をこなしましょう。
普段から介護の実務に携わっている方は、すでに知っている問題もあるでしょう。
過去問で知らなかった問題やわからなかった問題のみを反復して覚えます。
出題される問題文は少し長めの文章でもわかりやすく、選択式の解答文は短く読むのに時間もかかりません。
過去問を解くときは知っているか知らないかの単純な暗記問題と割り切って、1問に時間をかけず短時間で答えを出せるようにしましょう。
わからない問題は、考え込まずにすぐに答えや解説を見て、反復回数を増やすようにします。
4.予想問題で成果の確認
一通り過去問を解いて60%以上正解を出せるようになったら、予想問題にチャレンジしてこれまでの学習の効果を確かめます。
予想問題で間違ったところを反復して覚え、本番に向けて仕上げていきましょう。
まとめ
介護福祉士国家試験は働きながらでも去年の例では、8割以上の方が合格しています。
そのため、それほど難しい国家試験ではありません。
また、介護福祉士の月収は未資格者に比べて約6万円以上も高く、就職や転職に有利で、キャリアパスの選択肢も生まれます。
このように介護福祉士の国家資格を取得後の具体的なメリットを再認識し、モチベーションを高め追い込みをがんばりましょう。