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【義肢装具士国家試験/2024】 試験の動向と来年に向けた対策を解説

本記事では、2024年の義肢装具士国家試験の動向および、第38回に向けた対策について解説します。

【義肢装具士国家試験/2024】 試験の動向と来年に向けた対策を解説

2024年2月22日に第37回義肢装具士の国家試験が行われました。

義肢装具士国家試験の合格発表は2024年3月26日午後2時とまだまだ先になるため、現時点では合格率などはわかりません。

本記事では、2024年の義肢装具士国家試験の動向および、第38回に向けた対策について解説します。

来年以降に義肢装具士国家試験の受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

2024年義肢装具士国家試験の動向

2024年の義肢装具士国家試験はまだ結果が出ていないため、問題についても解答速報以外はほぼ公表されていません。

そのため、動向についても現時点ではわからないという状況になります。ここでは過去の義肢装具士国家試験から、動向を読み解きます。

義肢装具士国家試験の合格率

義肢装具士国家試験の合格率は2023年では81%、2022年では68.5%、2021年では72.7%とその年によって大きく差があることが特徴です。

合格基準については毎年60%以上獲得で合格となるため、この点については変わりません。

それではなぜ年によって合格率に差があるのでしょうか。その理由は試験範囲にあります。

試験範囲が広い

義肢装具士国家試験の試験範囲は以下のようになります。

  • ★臨床医学大要(臨床神経学、整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法・作業療法、臨床心理学及び関係法規を含む。)
  • ★義肢装具工学(図学・製図学、機構学、制御工学、システム工学及びリハビリテーション工学)
  • ★義肢装具材料学(義肢装具材料力学を含む)
  • ★義肢装具生体力学
  • ★義肢装具採型・採寸学及び義肢装具適合学

このように試験範囲を見ていただくとわかるように、義肢装具士国家試験の試験範囲にはほかの医療系国家試験にはない最大の特徴があります。

それは、医療分野のみならず工学の分野が含まれていることです。試験問題数は少ないものの、医療から工学まで幅広く、かつ、専門性の高い知識が必要となります。これだけの範囲を網羅するためにはしっかりとした国家試験対策が必要です。

このことが合格率を低くする要因となります。

試験の内容は例年ほぼ変わらない

義肢装具士国家試験の内容は過去問から出題されている傾向にあるため例年ほぼ変わらないといわれています。

そのため、試験の難易度がいきなり高くなることも考えづらく、2024年の義肢装具士国家試験も、揉んだ内容は大きく変わらなかったのではないかという見方も強まっています。

義肢装具士国家試験の来年に向けた対策

2024年に行われた義肢装具士国家試験の結果はまだ出ていないものの、来年義肢装具士国家試験の受験を検討している方は、すでに対策を検討しているかもしれません。

来年義肢装具士国家試験を受ける方に向けた対策をここでは解説します。

過去問から傾向を読み取る

2024年の最新の過去問も年度が替わったタイミングで販売されます。

まずは、過去問を解いて傾向を読み取りましょう。また、2024年分だけでなく、数年分の過去問を解くことで、問題の傾向を探れるでしょう。

2024年2月時点では、義肢装具士国家試験問題の大幅な改定などに関する情報は出ていません。そのため、まずは、これまでの問題から傾向を読み取りましょう。

早い段階から苦手を探して克服する

義肢装具士国家試験は試験範囲が非常に広いこともあり、広く満遍なく知識をつけていくことがポイントといえます。

そのため、早い段階から苦手分野を探して克服しておくことは試験対策としても有効といえます。

ほとんどの問題がこれまで学習してきた内容を軸に出題される傾向にあるため、過去問を解きながら苦手を洗い出しておき、少しずつ克服しましょう。

オンライン家庭教師を活用する

義肢装具士養成校は全国に10校ほどしかないといわれています。

養成校が少ないぶん、国家試験の情報も少ないといわれており、ネット上でも義肢装具士国家試験の情報はほかの国家試験の情報と比較してもほぼ見られないという状況です。

また、養成校が無い地域の場合は、補習校なども存在せず、自学をするしかないケースもあります。

オンライン家庭教師を活用することで、どの地域にいても義肢装具士の国家試験対策をプロから受けることができます。

自学自習が辛い、学校の先生に聞きづらいけれど聞ける場所がないという方は、オンライン家庭教師を活用して学習するのもよいでしょう。

まとめ

義肢装具士国家試験は2024年3月26日に合格発表となるため、2月の時点ではまだ情報が出ていません。

また、義肢装具士はそもそも養成校が少ないという背景から情報があまり出回らないという状況になります。

しかし、合格率を見ると、高くても8割程度となることからしっかりと対策することが重要といえるでしょう。

とくに、義肢装具士国家試験は範囲が広いため、早いタイミングからの対策が重要です。

これから義肢装具士国家試験を受ける方は、まず過去問を解き、自分の苦手を知ったうえで早めに苦手を潰し、1年かけて本番に向けた準備を進めていきましょう。