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【診療放射線技師国家試験/2024】合格に向けて!国試前の準備ポイント

診療放射線技師は、医師の指示のもとに検査や治療を行う専門性の高い医療技術職。国家試験の内容や合格基準について解説します。

【診療放射線技師国家試験/2024】合格に向けて!国試前の準備ポイント

検査や治療を行う専門性の高い医療技術職である診療放射線技師。その業務は多岐にわたり、多くの病院やクリニックで技師が活躍しています。

今回の記事では、診療放射線技師を目指している方に向けて、国家試験の内容や合格基準について解説します。

国家試験直前におすすめの対策方法などについても解説するので、理想の診療放射線技師となるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

【2024年最新】診療放射線技師国家試験の概要について解説

診療放射線技師とは病院やクリニックにおいて放射線を用いた検査や画像診断、治療に携わる医療技術職の一種。

X線撮影(レントゲン)や血管造影検査、骨密度検査など、診療放射線技師が携わる業務は多岐にわたります。

医療機関で診療放射線技師として働くためには、診療放射線技師の国家試験に合格し、資格を取得しなければなりません。

まずは、診療放射線技師国家試験の概要について簡単に説明します。

診療放射線技師国家試験の日程

診療放射線技師の国家試験は例年12月中旬から1月上旬にかけて必要書類の提出を行い、2月中旬に北海道や東京都、大阪府などを始めとする合計8都市で試験が実施されます。

3月下旬に合格発表があり、今年は令和6年3月21日午後2時に厚生労働省ホームページで発表されます。

国家試験合格後は、診療放射線技師免許の申請手続きが必要です。必要書類と収入印紙購入用の現金を用意し、地域で定められた免許申請の受付場所へ提出しましょう。

診療放射線技師国家試験の試験内容

診療放射線技師の国家試験は五肢選択式で全200問出題されます。出題される科目は下記のとおりです。

  • 基礎医学大要
  • 放射線生物学(放射線衛生学を含む)
  • 放射線物理学
  • 放射化学
  • 医用工学
  • 診療画像機器学
  • エックス線撮影技術学
  • 診療画像検査学
  • 画像工学
  • 医用画像情報学
  • 放射線計測学
  • 核医学検査技術学
  • 放射線治療技術学及び放射線安全管理学
参考:厚労省, 診療放射線技師国家試験の施行

令和7年第76回試験より出題科目の変更が発表されましたが、第75回試験は例年通り幅広い知識が必要となる試験に変わりありません。

基礎となる医学的知識から専門的な知識までさまざまな分野の勉強が必要となる分、オンラインツールなども積極的に活用して必要な知識を効率よく勉強するなど、国家試験を見据えた準備が合格へのカギとなるでしょう 。

なぜ?第76回試験からの変更点

養成校のカリキュラム改訂に伴い、令和7年国家試験から試験科目が変更されることが発表されています。

上記科目から放射化学・医用工学・診療画像機器学・放射線計測学が削除され、合計11科目より出題されます。

診療放射線技師国家試験の合格基準

2023年2月に実施された診療放射線技師国家試験では、合格基準は200点満点中120点以上かつ、0点以下の科目が1科目以下とされています。参考:厚生労働省, 第75回診療放射線技師国家試験の合格発表について

そのため、診療放射線技師の国家試験では「落としてもよい科目」はありません。

とは言え国家試験の勉強にかけられる時間も限られています。苦手科目がある場合は先生や友達にも質問しながら、できるだけ効率よく勉強しましょう。

診療放射線技師国家試験の合格率は?

診療放射線技師国家試験の合格率は、平均して70~80%が目安となっています。直近の2023年2月に実施された試験では、受験者3,224人のうち合格者2,805人で合格率は87%です。

しかし、そのうち新卒者における受験者は2,874人、合格者は2,704人と合格率は94.1%です。現役受験者のみに絞り込んだ合格率は平均して80~90%と、合格率が高い傾向であることがわかります。

【国試直前】おすすめの対策はある?

国試直前の1~2月は過去問を解いたり、模試を受けたりすればするほど、わからないことが見つかり不安に感じる方も多いです。

しかし、解いた分だけ力になることは間違いないので、わからない問題を一つ一つ理解して勉強を進めてください。

苦手分野がある場合は、自分一人で解決しようとすると時間がかかるため、先生や友達を頼ることが合格への近道。

医療に携わる講師に直接相談ができるオンライン家庭教師なら、わからないことをすぐに聞けて便利です。

さらに、一人で抱え込んでいるとストレスを感じやすいため、クラスメイトと問題を出し合ったり、たまには雑談を楽しんだりするのもおすすめ。

また、勉強と並行して起床や食事、睡眠の時間を国家試験当日のスケジュールに合わせて行動することも重要です。

日常のリズムを整えることで精神的にも安定を保てて、国家試験当日も不安を感じにくいでしょう。

試験前日~当日の過ごし方

試験前日は遅くまで勉強するのではなく、十分に睡眠時間を確保し、体調を整えましょう。また、苦手分野のポイントなどをまとめたノートや参考書などがあれば、試験当日でも簡単に確認できて便利です。

本番で緊張して焦ってしまうのは、今まで国家試験に向けて勉強を頑張ってきた証拠です。自信をもって自分が解ける問題から取り組んでみてください。

万が一苦手な問題が出題された場合も、最後に回すことで時間配分がうまくいくことも多いですよ。

まとめ

今回の記事では、診療放射線技師の国家試験の概要やおすすめの対策方法について解説しました。

診療放射線技師の資格を取得するためには、幅広い分野の知識が必要です。

しかし、新卒者の合格率は80〜90%台と、苦手分野を克服しながら十分に勉強すれば、合格できない試験ではないと言えるでしょう。

過去問や参考書を繰り返し解き、わからない問題があれば一つ一つ丁寧に理解して勉強を進めてください。

また、自力での理解が難しい時は迷わず先生や友達を頼ることで、勉強の効率化にもつながります。

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国家試験の勉強は大変ですが、自分が目指す診療放射線技師になれるよう、体調管理に気を付けながら頑張りましょう。