【歯科技工士国家試験/2024】歯の職人!試験の難易度は?
歯科技工士国家試験の傾向を分析しながら、対策について解説します。試験本番が直前に差し迫っている方も、来年試験を受ける方もぜひ参考にしてみてください。
【歯科技工士国家試験/2024】歯の職人!試験の難易度は?
2024年2月18日に、歯科技工士の国家試験が行われます。直前に差し迫っているということもあり、すでに対策はばっちりの方もいるかもしれません。
また、直前まで学習を綿密に行いたいけれど、どうすればいいのかわからないと焦っている方もいるかもしれません。
本記事では、歯科技工士国家試験の傾向を分析しながら、対策について解説します。試験本番が直前に差し迫っている方も、来年試験を受ける方もぜひ参考にしてみてください。
歯科技工士国家試験の傾向と2024年の難易度
歯科技工士の国家試験は午前中が実地試験、午後が学説試験となりますが、今回は学説試験をメインに解説していきます。
2023年に実施された歯科技工士国家試験の合格率を見ると、90.7%と比較的高い合格率となっています。
また、過去5年間の合格率を見てみても、94~95%と比較的高い割合で推移していることが特徴です。
とはいえ、昨年の合格率が下がっているのを見ると難易度が高くなったのではないかと心配する方もいるかもしれません。
しかし、受験者数を見てみると、それまで800人台であった受験者数が2023年に実施された国家試験のみ900人台となっています。
合格させる人数はある程度決まっていることもあり、受験者数が増えたことによって合格率が下がったのではないかという見方もあります。
2024年の歯科技工士の国家試験は問題が変わる?
2016年に歯科技工士国家試験は全国統一化がされています。
2012年9月に作成された当初の歯科技工士国家試験出題基準は内容を現代のスタイルに合わせて改定したうえで、2019 年度版として発出されて、これまでの国家試験に使われていました。
しかし、時代の流れを鑑みて4年に一度問題の改定が行われています。
そのため、2024年の国家試験は問題の改定が行われる年となります。
また、2022年に歯科技工士試験企画評価委員会の報告書の内容を踏まえて、この2年間で問題の改定が進められてきていました。
つまり、2024年の歯科技工士国家試験はこれまでと問題の内容が大きく変わる可能性があるのです。
2024年の歯科技工士国家試験問題は難しくなるのか?
歯科技工士国家試験の出題範囲は歯科理工学、歯の解剖学、顎口腔機能学、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、矯正歯科技工学、小児歯科技工学、関係法規、歯科技工士国家試験出題基準です。
この出題範囲は2024年も変わりません。また、歯科技工士国家試験はあくまで、歯科技工士として必要な知識及び技能の確認という位置づけであり、この位置づけも変わりません。
そのため、歯科技工士国家試験が難しくなる可能性は極めて低く、これまでと同様の難易度であることが予測されます。
歯科技工士国家試験の直前対策のポイント
歯科技工士国家試験は2024年に問題が変わる可能性があるものの、難易度については変わらないことが予想されています。
また、あくまでこれまで学んできた知識を確認するための試験であることから、基本をしっかりと押さえるという点が重要です。
これまで学んできたことを復習するのはもちろんですが、国家試験の過去問を解いて苦手部分を洗い出していきましょう。
歯科技工士国家試験に合格するための得点率は1問1点、合計80点満点としたうちの48点以上で、割合としては60%です。
また、歯科技工士国家試験は
“基礎科目群および専門科目群別得点のいずれかが、その科目群の総得点の30%未満”
引用:日本資格取得支援
のものがあった場合には不合格となってしまいます。
そのため、苦手科目を苦手なまま放置してしまうと、いくら総合の合格点が高かったとしても、歯科技工士国家試験に受かれません。
このことから歯科技工士国家試験に受かるためには、苦手をなくすことが重要となります。
苦手を克服するならさまざまなツールを活用
過去問を解いて、分かった苦手な部分は試験本番までに対策をして臨みましょう。
しかし、苦手な部分のため、自力での対策が難しいという方もいるかもしれません。
直前期はとくに焦りも感じてなかなか苦手な部分を自分のものにするのは大変な作業となることが考えられます。
また、直前のため、学校や塾・予備校に通うのも通塾あるいは通学時間ももったいないと感じるかもしれません。
もしも、直前期に苦手対策を自力ですることが難しいという方は、オンライン講師を活用するのもよいでしょう。
オンラインでマンツーマン指導を受けることで、苦手を克服できたり新たに対策すべき点を見つけられたりするでしょう。さまざまなツールを活用しながら直前対策を進めていきましょう。
まとめ
歯科技工士国家試験は合格率も毎年9割以上であり、決して難易度の高い試験とは言えません。
しかし、2024年の試験においては4年に一度の問題改正のタイミングであるため、これまでの問題と傾向が大きく変わる可能性が予測されます。
そのため、これまでの過去問対策に加えて、苦手対策へと力を入れ、全ての問題を「できる」という状態で試験を受けるのが望ましいでしょう。
直前までオンライン講師などを活用しながら、苦手対策をして、試験に臨んでみてはいかがでしょうか。