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【看護師国家試験/2024】臨床スキル向上と試験対策のポイント

2024年2月11日にいよいよ2024年度の看護師国家試験を迎えます。

【看護師国家試験/2024】臨床スキル向上と試験対策のポイント

実習も一段落し、看護師国家試験に向けて本腰を入れる学生も増えているのではないでしょうか。

しかし、国家試験が終わればいよいよ看護師として働き始めるため、臨床スキル向上も併せてしておく必要があるといえます。

本記事では、そんな2024年看護師国家試験に本腰を入れ始めた看護学生に向けて、臨床スキル向上と試験対策のポイントについて解説します。

看護師国家試験2024年の試験対策のポイント

看護師国家試験2024年の試験対策ポイントを説明する前に、前年度に行われた第112回看護師国家試験をチェックしておきましょう。

第112回看護師国家試験の合格率は90.8%とほぼ例年並みの水準でした。
必修問題は40点以上/50点、一般問題・状況設定問題は152点以上/249点の得点で合格となり、得点率についても例年とほとんど変わらない状況が伺えます。

2024年看護師国家試験の合格を勝ち取るうえでもっとも重要と言えるのが、必修問題の攻略です。

看護師国家試験では、必修問題を落としてしまえば一般問題・状況設定問題の得点が高かったとしても合格できません。

必修問題を対策するためのポイントは過去5年間分の過去問を読み込み、出題の傾向を知ることです。
必修は過去の問題とほとんど同じ問題が問題文も変わることなくそのまま出題されている傾向にあります。

令和2年度第5回 医道審議会保健師助産師看護師分科会 保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会議事録によると、次のように表記されています。

  • ・過去に出た問題と全く同じ問題を出すことは「難易度の安定化」を図る上で重要である
  • ・必修問題は看護師として必ず知っておいてほしい基本的な内容であるため、「繰り返し問うことは妥当」

つまりは、2024年に行われる第113回の看護師国家試験においても過去に出題された必修問題がそのまま出題される可能性が極めて高いということになります。

そのため、過去問を活用して学習することが、必修問題の攻略には重要となるのです。
まだ過去問に手を付けていないという方は早速2023年に行われた第112回看護師国家試験の過去問からチェックしてみましょう。

一般問題・状況設定問題については、必修問題とは逆に同じ問題がそっくりそのまま出題されていることはほとんどありません。
ただし、問題内容の傾向については例年ほとんど同じとなっています。

そのため、一般問題・状況設定問題の対策においても過去問を読み込むことでどの分野が出題されやすいのかが一目でわかります。

したがって、看護師国家試験の対策をするときに重要となるは必ず過去問を使い、できることなら過去5年間分はさかのぼって学習を深めておくことです。

そうすれば難なく得点を確保できるようになるでしょう。

とくに新しい出題基準で問題の出題がスタートした第107回看護師国家試験より「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」からの出題が増加傾向となりました。

基礎から応用まで満遍なく出題されるようになっており、消去法や単語のみの暗記では、スムーズに問題を解くことは難しくなったといえます。

この傾向も踏まえたうえで、「人体の構造と機能」、「疾病の成り立ちと回復の促進」については、重点的に対策をしておくとよいでしょう。

看護師国家試験対策をしながら臨床スキルがあがる!?

国家試験の学習と併用しながら臨床スキルを上げるのは難しいと思う方もいるかもしれません。

実は、看護師国家試験対策をするだけでも臨床スキルがあがります。

その方法は「多肢選択式問題」の学習強化です。多肢選択式問題は、看護師の臨床スキル向上の目的で作られた問題であるうえに、さまざまな分野から満遍なく出題されます。

さらにはすべての選択肢において正答しなければ点数が獲得できないため、内容をしっかりと理解しているかが問われる問題です。

過去の出題傾向をよく分析し、多肢選択式問題として出題されている問題については、多肢選択式問題として出題される可能性があるため、学習を深めておくとよいでしょう。

また、臨床スキル向上にもつながるもう1つの問題が「アセスメント能力」を問う問題です。

2016年2月に取りまとめられた「医道審議会 保健師助産師看護師分科会 保健師助産師看護師国家試験制度 改善検討部会報告書」において、アセスメント能力を問う問題の強化が提言され、これに伴い、2017年度の看護師国家試験より、アセスメント能力を問う問題の出題が増えています。

看護師国家試験対策をしてさまざまな知識をつけておくだけでなく、その知識を応用してアセスメントができるように、情報を整理して知識と組みあわせながら思考深めることが重要です。

これらの学習を深めておけば看護師国家試験対策をしていただけなのに、結果として臨床スキルの向上へもつなげることができるでしょう。

まとめ

看護師国家試験の対策で重要と言えるのが必修問題対策です。必修問題は、同じ問題を繰り返し出題するという点がすでに明言されているため、過去問で重点的に対策をするのがよい方法であるといえます。

また、ほかの科目においても過去問対策で得点を獲得できる可能性が極めて高いといえるので、これから看護師国家試験の学習を進めていくという方はぜひ過去問を活用した学習を進めていけると良いでしょう。

しかし、臨床スキルを問う問題など過去問とテイストが異なる問題が例年出題されているものについては過去問のみで対策しきれず得点を稼げないかもしれません。

過去問のみで対策しきれない問題についてはオンライン授業型のマッチングサイト【Suguiko(スグ!医講)】を利用して相談してみるのもよいでしょう。

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活用して指導を受けることが合格のための近道と言えるでしょう。